解説文/アートが持っている要素として「記憶」や「回想」という世界は不可思議な想像力を持っている。○降旗芳美さんの「引き出し」は、彼女自身の故郷(長野)がテーマとなって展開される。故郷の山河や空の景色。発表された場所は名古屋。都会と田舎というテーマも浮かび上がって来る。故郷論は昔からの古典的なテーマであるが、降旗さんの中では軽快な動きのある回想的な風景に変わって行く。
○杉浦由子さんの作品は昨年、豊川市桜ヶ丘ミュージアムで開催された「境界なきアート展」へ出品された回想法アートとしての作品。「宮本さんと鉄道の夢」国鉄時代に運転手をしていた宮本さんが南海地震での体験を語り、鉄道に熱い思いを語る。それを取材し杉浦さんに作品化して頂いた。
○平松絵美さんの「おばあちゃん」も同じく取材を元に制作された。大正生まれのおばあちゃんの人生を作品化して行く。似顔絵を描くことは老年期の喪失体験を促す効果がある。まず自己像の喪失、身体的・精神的な老いという喪失感、仕事などの喪失感など、多くの事柄がつい最近の事のように思い出す事が出来る。昨年のこの企画展では老人ホームで似顔絵とミュージアムボックス(個人美術館)を作ることを行った。 ※作品の投稿を歓迎します。
0 コメント:
コメントを投稿